こちらのページでは、録音テープの起こし方の種類に関して解説しています。
どの会社でも数種類の「テープ起こし方」を用意しています。
依頼したいテキストデータをどのような目的で使用するのか、用途を明確にし、その目的や用途に合わせた起こし方で依頼することで、テキスト化されたデータをより効率的に活用できるでしょう。
以下に、テープ起こし業者に仕事を依頼する際に知っておくと便利な、「テープの起こし方」についてご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。
“ケバ”とは、「あー」とか「えー」、「あのー」「そのー」「ええと…」「うーん」といった、特別意味のない発言や発声のことを指します。
「ケバ付き素起こし」とは、このような聞いたままの発言をすべてテキスト化することです。
会話の分析や言語研究、裁判の証拠資料として依頼されることが多く、一言一句すべてを起こすので、臨場感が出る反面、通常の用途で依頼されると、原稿が読みにくいと思われる場合があるでしょう。
「ケバ」をすべて削除しますが、それ以外は聞いたままの内容がそのまますべてテキスト化されるものです。
議事録など、発言の内容が重要な場合には、ケバをとってもらえば、無駄のないものになります。
「ケバ」を削除し、さらに明らかに言い間違えている部分や、文法上の誤りを修正し、文体を整えて語尾を統一して起こす起こし方です。
文体が統一されるため、全体的にフォーマルな雰囲気が出るテキストになりますが、テープ起こしの作業が高度になるため、作業料金はケバ取りなどの作業に比べて若干割高になる傾向があるようです。
「ケバ」を削除し、音声者の言葉を「ですます調」や「である調」という、文章に馴染む読みやすい言葉に統一して書き換えます。
音声の趣旨そのものは変更しないものの、指定された文字数でテキストを要約する方法です。
ケバや会話における相づちなども加えた、精度の高い起こしです。
一語一語を忠実に記録することで会話の内容だけでなく、沈黙や言葉の重なり、ピッチ、イントネーションも細かく原稿に反映させます。