こちらのページでは、テープ起こしを業者に依頼した際の料金の相場と納期について、リサーチしたものを詳しくまとめ、解説します。
テープ起こしの料金体系は会社ごとに異なりますが、そのほとんどが音声データの長さ(時間)により決まります。
つまり、テープの時間が長ければ長いほど高額になるのです。
各社がどのようにテープ起こしの料金を決めているのか、また、その納期はどのような設定がされているのか、以下をご覧ください。
基本料金は分単位で何円と設定され、その単価に音声テープの長さをかけて料金が請求されます。
調べてみると1分につき200円前後が相場のようです。しかし、会社によってはテープの長さに上限がある場合や、オプションで料金が加算される場合もあるようですので、確認したほうがよいでしょう。
ちなみに、1分200円で計算すると、200円×60分で、料金は1万2,000円となります。
しかし、依頼時にはテープ起こしの種類(ケバ取り、整文、サマリー)を選択することになるでしょうから、料金はもう少し加算されることになります。
調べたところでは、テープの文字起こし60分でしたら、大体1万5,000円~2万円が相場のようです。
さらに、これに納期の短いプランを依頼すると料金が上乗せされることになります。
テープ起こし会社の中には、起こした文字数で料金を出してくれる会社があります。
文字数で見積もりを出した場合、大体1文字1円前後が相場です。1時間に1万4,000字が平均のため、料金を換算するとそのまま1万4,000円になります。
人によって、早口の人もいれば、ゆっくりの人もいるように、話すスピードは異なるものです。
通常では、1時間に1万4,000字分程度話すことが平均的だと言われていますが、音声テープの内容によっても話すスピードは異なります。
講演会などで、講演者の方が一人でスラスラと話す場合や、ポンポンと弾む会話なら、話の流れも流暢でよどみなく音声が続くでしょう。
しかし、インタビューのような問いかけのある会話でしたら、相手が内容を理解しているかなどを考えながら話すため、会話の間には間が入ります。
このようなことを考えてみると、長さが同じ時間の音声テープであっても、起こす文字数は会話者次第で、大幅に変わってくるということが理解していただけると思います。
このような場合は、時間制の業者に依頼するよりも、起こす文字数で料金を換算してくれるところに依頼するほうが賢明と言えるでしょう。
テープ起こし業者のほとんどが、大きく分けて以下の3種類の納期を提示しています。
例:音声30分で1日~2日ほど。
※音声の時間が約30分延びるごとに納期が1日延びる場合が多い。
例:当日納品では、午前中に依頼すれば夕方に仕上がり、翌日納品の場合でも15時間~24時間ほどで仕上がります。
※音声の長さに上限設定あり。
例:1時間の音声で1週間から10日ほど。
※料金は割安になるので、急ぐものでないなら、ゆとり納品はおすすめ。
ただし、納期は、音声の時間だけでなく、起こし方の種類などによっても変わってきます。依頼するときには必ず確認をしましょう!
テープ起こしを業者に依頼する際に、どのような面が気になっていますか?
最も気になるのは、実際依頼をした時にどのくらいの料金が発生するのかということではないでしょうか?
さらに、テープ起こしを依頼する音声データというのは、社内の会議や未発表の対談、講演などで、機密情報が多く含まれているため、情報漏洩が心配という方も多いでしょう。
料金相場の比較の前に、「プライバシーマーク」につてもおさえておきましょう!
銀行など金融関係の会社や機密を扱う会社などに、青いPをかたどったマークが掲示されているのをご覧になったことがあるのではないでしょうか?
これは、プライバシーを扱う業者として社会的に認められているという印になります。
このマークを取得するために企業は金銭的にも人員的にもかなりの労力を割いています。
つまりPマークを持っている企業は、個人情報や機密情報の管理について徹底しているという証です。
機密情報を含むテープ起こしに万全を期したい場合は、プライバシーマークを取得している業者に依頼するのがオススメです。
300円/分 最短4営業日 (1時間18,000円)
テープリライトさんは医療系・外国語に強い業者さんです。
最安値は最短4営業日で1分300円です。翌日納品の特急料金だと450円になります。
ディレクターと2名体制でダブルチェックを行うほか、外国語翻訳などにも別途対応しています。
286円/分 最短2営業日 (1時間17,160円)
東京反訳さんは、基本的な納期が早いのが特徴で、最短2営業日で仕上げてくれます。当日納品にも対応しており、その場合1分あたり619円となっています。
また、オプションサービスが充実していて、ケバ取り、素起こしはもちろん、文字数指定要約や会話分析、「沈黙」なども起こす逐語起こしも別途対応してくれます。
料金は少し張りますが、優良企業らしくプライバシーマークを取得しているのも機密の会議資料などを渡す時にとても安心です。
220円/分 最短4営業日 (1時間13,200円)
モジフルさんは、テープ起こしを専門にして、創業40年の歴史を持つ老舗です。
独自の音声認識システムを使用していたり、テープ起こしにシステム化を利用している企業の一つ。
テープ起こしの専門家の育成も精力的に行なっている業者さんです。
185円/分 最短25営業日 (1時間11,100円)
素起こし・ケバ取り、ですます調に変えるようなテープ起こしで充分だという場合は、テープライターサービスさんは安さが特徴です。
専属のテープライターさんによって原稿が作成され、別のスタッフが校正・校閲を行います。
最安料金が1分200円を切るのはとても魅力的ですが、その場合納期が25日必要なことはチェックしておきましょう。
最短2営業日で依頼すると、料金は1分あたり475円となり、テープライターサービスさんで最短の翌営業日納品の場合は、566.6円になります。
179円/分 最短7営業日(1時間10,740円)
堂々の1位はコエラボさん。1分あたりの価格が最も安いのが特徴です。
さらに最短1営業日で対応してくれる特急料金でも業界最安値の350円で対応してくれるのがすごいところです。
納期はスピーディーですが、内容も安心で、ケバ取り・素起こしはもちろん、整文も対応。
医療系や法廷用資料も得意とするまさにオールマイティな業者さんです。
テープ起こし作業は各分野に精通したライターさんが行うので、専門用語の取り違えや意味の間違いなどがないのもオススメの理由です。
翻訳にも強く、さらに、プライバシーマークもしっかり取得しているので、機密の内容や情報漏洩に不安がある方でも安心して依頼することができます。
テープ起こしの料金相場がつかめましたでしょうか?
テープ起こし業者の特徴をまとめました。
機密情報を取り扱う資料を依頼する際は、プライバシーマークを取得しているテープ起こしの業者にお願いするのがおすすめです。
英語翻訳に強い業者、法律関係に強い業者、医療関係に精通している業者があるので、納期や予算と相談して最良のテープ起こし業者を依頼することをお勧めします。
テープ起こし業者に発注する際に注意しておきたいのが、追加料金です。
依頼する内容や、共有するデータ内容、録音の状態によっては、業者に業務負担がかかり、追加料金が発生する場合があります。
もしくは、業者によって見積もりの仕方が違うことにより、他の業者と同じように依頼してしまうと、思わぬ追加料金が発生することも。
基本料金が同じ業者2社だとしても、1社はあなたの依頼内容をサービスで対応してくれ、もう1社は追加料金としての対応になる場合もあるのです。
このように、テープ起こしを依頼する際には、追加料金についても意識をおく必要があります。
テープ起こしを発注する際には、あなたが依頼する内容によって、プラスで追加料金がかかってくる場合があります。その事例を下記にご紹介していきます。
納品日が近ければ近いほど、業者にとっては負担がかかりますので、追加料金が発生します。もしも記録媒体が早い段階で手に入っていれば、出来るだけ前もって依頼をするのがお得です。
業者によっては、指定された記録媒体以外での納品は、追加で料金が発生する場合があります。どの媒体でも一律同価格の業者もありますので、納品してほしい記録媒体での納品が基本料金に含まれている業者を探してみましょう。
話者の人数が多いことで、業務負担がかかるため、追加料金の対象となり得ます。
「3人以上〇円~、6人以上△円~」という風に、話者の人数によって追加料金の価格が変動することもあります。話者の多いテープ起こしを依頼する際には、業者に問い合わせてみましょう。
見積もり書、請求書、納品書などの書類の郵送を依頼する場合には、経費がかかるため追加料金の対象となるでしょう。
記録媒体であるICレコーダーがPCに取り込めない場合、作業負担がかかりますので、追加料金が発生することがあります。
テープ起こしの際に不明だったワードをリストに起こしたものを、納品時に同封するというオプションです。追加料金の対象ですが、依頼しなければかかりません。
そのテープの内容(発言の趣旨)は変えずに、指定された分量まで短くするというオプションです。ある程度のスキルが必要ですので、追加料金の対象になります。
会議などのテープ起こしの場合、業者によっては会議録・議事録の製本サービスを行っていることもあります。料金はその案件により変わってきますので、直接業者に見積もり依頼をしてください。
一般的に音質が良くない程度の録音状態でしたら、すんなり聞き取れるはずですので料金は変わらないでしょう。
ですが、録音状態が悪かったり、話者が早口で聞き取ることが難しいのですと、追加料金が発生することもあります。録音状態によってはテープ起こしの対応が出来ないものもあります。
要約文とは、そのテープ起こしの内容を端的にまとめた文章のことです。テープ起こしの内容(整文)に加えて、要約文を作成してほしい場合には、基本的に追加料金が発生します。
タイムコードとは、時間経過記録のこと。業者によっては、タイムコードを記録する無料サービスはありますが、基本的にはこちらも追加料金の対象になるでしょう。
また、「〇分以下は有料」といった具合に、タイムコード記録の頻度によっても価格設定が変わってきます。
専門知識の必要な学会や、外国語など、依頼したいテープ起こしの内容が特殊なこともあるでしょう。そういった場合、その道の知見があったり、語学に長けた編集者やライターに依頼する必要があります。
求める知識やスキルが特殊であればあるほど、それを受託出来るプロは少なくなりますので、発注できる料金は高くなります。
ですが、この場合は知識のないライターなどに依頼しても、内容が破綻してしまう可能性が高いので、お金を払ってでもスキルのある業者へ依頼するのが賢明でしょう。
前項で、追加料金の発生事例についてお伝えしてきました。ご紹介したのは、一部の事例で、実際には状況により様々なケースが存在します。
それでは、追加料金がかさまないようにするには、どのような点に気を付ければ良いのでしょうか。追加料金を避けるためのコツには、以下のようなことが挙げられます。
追加料金の対象となってしまう、録音状態の悪さ。内容は同じなのに、録音状態が悪いことで料金がかさんでしまうのは、非常に勿体ないですよね。
音声録音の際には、出来るだけノイズの少ない場所にレコーダーをおき、エアコンや扇風機などの風が当たらないように気を付けましょう。
そして、録音中に話者が座る位置が変わったり、レコーダーの向きを変えてしまうと音声が拾えなくなってしまう場合があります。そのようなことも避けましょう。
「CDに焼いてほしかったのに、頼んだ業者ではプラス料金になってしまった」
このような時に、実は別の業者を見てみると、その業者では無料で記録媒体の指定や焼き増しが出来たとしたら悔しいですよね。
もちろん、業者によってクオリティは変わるかと思いますが、評判や価格帯が大きく変わらないのであれば、費用はおさえられた方が良いはず。
業者選定の際には、その業者が基本料金内で対応している、記録媒体やサービスを確認しておくようにしましょう。
追加料金がかからない、一律料金を貫く業者も存在します。こういった業者は、専門性の高い案件、録音状態が良くないものでも、追加料金なしで引き受けてくれます。
条件が不利になりそうな依頼内容の場合には、こういった業者に問い合わせてみるのも一つの手でしょう。
専門知識が必要なテープ起こしを依頼したい場合、その内容に関して専門性の高いテープ起こし業者に依頼すれば、はじめから基本料金に含まれているため費用が抑えられます。そのような業者は基本料金が一見高く設定されていますが、実は追加料金のパーセンテージで比べて見ると割安である場合もあります。
また、専門性の高い業者のテープライターが習熟していれば、より高いクオリティの原稿がスピーディーに納品される可能性も高いです。
特殊な内容を依頼したい場合には、いくつか業者を比較検討しておくと良いでしょう。
ご紹介したように、テープ起こしを依頼する際に発生する追加料金には、様々な事例が存在します。
その判断は業者に依存するものですので、発注をする側としては、なるべく追加料金のリスクを抑える他ありません。
例えば、録音状態に関しては、録音時に対策を取っておくことで、聞き取りにくさによる追加料金を避けることが出来ます。しかも、聞き取りやすい録音はテープ起こしのクオリティの担保にも繋がりますので、きちんと録音ができれば一石二鳥です。
このように、先述した内容を参考にし、追加料金が発生するリスクを抑えましょう。
こちらのページでは、追加料金の対策を主にお話ししましたが、料金をおさえる方法についてもっと気になる方は、当サイト「格安におさえるコツ」もあわせてご参照ください。