テープ起こしが必要になるケースは、日本語や英語の音声データに対してだけではないため、多言語に対応しているテープ起こし業者も存在します。
こちらでは、多言語に対応したテープ起こしの取扱い言語や料金、テープ起こしの活用事例などについてご紹介しましょう。
会議で英語や中国語の混じった音声データをテープ起こししてもらう場合に、日本語以外の言語をそのままテープ起こしするのか、日本語に訳してテープ起こしするのかは事前にどうするか決めましょう。多言語のテープ起こしが可能な業者なら、翻訳対応もお願いできることが多いですが、念のために確認しておくと安心です。
翻訳の精度などが気になる場合は、お試しで少し依頼してみましょう。 ただし、翻訳対応をしてもらえる業者を選ぶ必要がありますのでその点は気を付けてください。
中国語の簡体字と繁体字両方に翻訳したい場合は、まずどちらかの字体で翻訳してから、もう片方の字体に翻訳する方が納期や時間を短縮できる場合があります。どのように翻訳してもらうと良いのか業者に相談してみると良いでしょう。
使用エリアの広い言語は、ときに「方言」のような違いがあります。この場合は、音声データがどの地域で録音されたものか、どのエリア向けの言語に翻訳してほしいのかを業者に申し入れておくと後がスムーズです。
また、これらの言語を翻訳する場合も、いったん英語に翻訳してから各言語に翻訳し直す方が、価格面やスピードが良い場合もあります。業者に一番よい扱い方を聞いて発注するようにしましょう。
希少言語の翻訳は、一度メジャーな英語や中国語に翻訳してからその言語に翻訳するリレー翻訳の方が、早くて値段も安く済む場合があります。こちらも業者に相談してみてくださいね。
多言語通訳者は、力量に大きな差があります。そのため、通訳者の言葉をそのままテープ起こしするとかえって不正確になる場合もあるため注意が必要です。日本語で話している人の言葉を英語にする場合は、一度日本語で文字起こしをしてから和文英訳することをおすすめします。
多言語のデータ入力とは、日本語やその他の言語が書かれた紙媒体の文章を電子データ化するサービスです。テープ起こしと関連してデータ入力をしたい場合は、会議資料やホワイトボードに書かれた文字が対象になるでしょう。
英語なら専門知識がなくても個人がデータ入力できますが、慣れない言語ではキーボードを打つのさえ難儀しますので、多言語での紙媒体をやり取りする方にとってはとてもありがたいサービスではないでしょうか。
多言語のテープ起こしは、日本語のものとは少々異なっているので、料金が異なるのはもちろんのこと、依頼の際に注意しなければならないことも存在します。
多言語のテープ起こしは、日本語のものと比較して料金が高くなる傾向にあり、言語によっても異なります。マイナーな言語であれば価格が高くなるということもあるようです。
調べてみると、中2~3日の通常納期で1時間のテープ起こしだと、35,000円前後が平均的でした。中にはもっとリーズナブルなところもあり、1時間12,000~18,000円などの場合も。
ただし、これは音声データの言語そのままの場合なので、翻訳が必要な場合は、1時間で約150,000円が相場となるようです。その他、ケバ取りなどの対応が含まれるのかも、事前に確認しておきましょう。
多言語テープ起こしの特徴として、「ネイティブがテープ起こしをしている場合がある」という点が挙げられます。ネイティブがテープ起こしをすることで、より正確な作業が可能となり、その国特有の言い回しなども表現できるようになります。
ネイティブによるテープ起こしは、より的確な原稿が完成するというメリットがあります。ですが、その反面、ネイティブではない人の音声データは聞き取ることができない可能性も。
さらに、ネイティブの人に対して日本語の資料などを用意した場合は、原稿がこちらが意図する仕上がりにならないことも考えられるでしょう。
多言語のテープ起こしをしている業者の中でも、比較的対応業者の多い言語は次のようなものです。
ヨーロッパ系の言語は、多言語のテープ起こしをメインにしている業者でのみ対応しているようで、やはり多いのは中国語と韓国語です。
特に中国語は、業者によっては北京語、広東語、香港語、台湾語、閩南語などと細かく分かれてる場合もあるので、より的確な表現のテープ起こしが実現するでしょう。
ヨーロッパ系の言語や中国語、韓国語は、日本人から見れば身近な言語ですが、これら以外のマイナーな言語に対応したテープ起こしを行っている業者もあります。
例えば、ヨーロッパ圏ではエストニア語、カタルーニャ語など、アジアではキルギス語、アゼルバイジャンなど、アフリカや中東のアラビア語、ウガンダ語、クルド語などへの対応も。 ですが、このような多言語対応しているのは、テープ起こし業者ではなく、翻訳業者である場合が多いようです。
多言語のテープ起こしは実に様々な場面で活用されており、非常に需要の高い分野だと考えられます。こちらでは、多言語テープ起こしが必要になる事例を、いくつかご紹介しましょう。
このように、ビジネスから政治、エンターテイメントまで、幅広い面で活用されているのが多言語テープ起こしです。
話されている言語数や話題などの違いにより、様々な状況が想定される多言語テープ起こしでは、クライアント側と翻訳会社側で考え方の違いが生じやすいものです。
依頼する側が以下の4つの点に注意し、信頼できる翻訳会社を選ぶことで、両者のすれ違いを避けることができます。
英語やヨーロッパ圏の言語などメジャーな外国語であれば、書き起こせる日本人スタッフが対応する場合と、その言語を母語とするスタッフが対応する場合の、2通りが想定されます。
単語のスペルの正確性が高く、細かいニュアンスを汲み取れるのは、やはりネイティブスタッフ。そのため、オプションとして外国人スタッフを選べる会社は、信頼性が高いと言えます。しかし日本人スタッフの場合は日本人クライアントの考え方を心得ているので、一長一短とも言えます。
なお、ネイティブスタッフであるがゆえに、日本語の資料を渡しても読めないこともあります。そのため、書き起こしに関する指示を日本語で伝えてもいいのかも事前に確認しておきましょう。
場合によっては指示書を訳す必要が生じて、料金が割高になるかもしれません。どんなスタッフに依頼するのか、料金と共に比較検討すると良いでしょう。
専門用語がたくさん含まれる音声データの場合、ネイティブスタッフであっても正確な書き起こしができないかもしれません。学術や医療分野、政治やITなど、専門的な内容にも対応できるのかを確認しておきましょう。
特にクライアント側にもそういった知識がなく、校閲までをテープ起こし会社に任せてしまいたい場合、専門知識を備えたスタッフに依頼できるかを確かめておくことは重要です。
専門用語集など、できるだけ資料を準備しておけば、書き起こしの正確性が上がります。それでも音声を聴き取りづらい、用語が分からな場合、書き起こせない箇所が発生することはあり得ます。
その際は後から確認しやすいようにしてくれるのか(マークを付けておいたり、その部分の一覧をまとめたり)も事前に尋ねてみると良いでしょう。聴き取れない用語を適切に処理してくれる会社は、責任感があって信頼に足ります。
多言語が入り混じった音声を忠実に書き起こした原稿が必要なら、書き起こしだけを依頼すると良いでしょう。しかし実際には、その原稿を何かの資料に利用したり、内容をまとめて提出したりしなければいけないというケースも多くあります。
そのため、複数言語で書き起こされた内容を、すべて日本語に訳してまとめてくれるサービスがあると便利です。翻訳やリライトを行なってくれる会社の場合、原本と翻訳双方を提出してもらうと良いでしょう。
また、外国語はその言語の文字として書き起こされますが、話の一部だけが外国語である場合、カタカナに起こしてもらうこともできます。そうした仕様に関する細かいリクエストにも対応できる会社だと、後の手間が省けて便利です。
複数言語が含まれる音声データの場合、言語の数だけのスタッフが書き起こしや翻訳、校正に関わることでしょう。ネイティブスタッフを多く抱えている会社の場合、その会社の社員ではなく外部スタッフに依頼していることもあります。
そのため、多くのスタッフが作業に参加する場合、元となる音声データが様々な場所にコピーされるということでもあります。政治やビジネスに関わる重要な内容が含まれる大切な音声データが流出しないよう適切に管理されているか、また外部スタッフとも機密保持契約を結んでいるかなども、確認しておきましょう。
当サイトで紹介しているテープ起こし会社の中から、多言語のテープ起こしに対応している業者を一部紹介。(2021.6調査時点)
英語のテープ起こし、日英混合起こしにも対応しているコエラボ。多言語テープ起こしの場合でも低コストかつスピーディーに納品してくれることで、業界でも評判です。英語は様々な国で話されているため、国ごとにアクセントが微妙に異なります。
しかしコエラボでは米国・英国・アジア圏のそれぞれの英語の特徴を踏まえて、的確なテープ起こしができるスタッフが揃っています。また、政治、学術、医療、IT分野など、幅広い知識も備えているため、専門用語も正確に起こすことができます。
英語と日本語が混ざった音声データは、どのような混ざり方をしているかによって、テープ起こしの難易度が変化します。通訳を通して話をしている場合や、同時通訳された音声が同時に流れてくる場合、左右のイヤホンから英語と日本語がそれぞれ流れてくる場合などです。
コエラボでは同時通訳の音声など難易度が高いものにも対応でき、時系列に起こすのが難しい場合は、別々の文書として起こすこともできます。どうしても翻訳できない不明瞭箇所はタイプスタンプで確認しやすくするサービスもあり、依頼主のことを考えた対応をしてくれることも安心です。
外国語の翻訳・テープ起こしを得意とするクロスインデックスでは、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語等の翻訳、速記、テープ起こしの専門家が揃っています。国際会議やインタビューなど、様々な場面の音声データに対応しており、複数言語が混じったテープ起こしを依頼したいクライアントにとって、大きな助けになる存在です。
書き起こした原稿を日本人向けの資料として用いたい場合や、細かいニュアンスよりも全体的な内容を把握したい場合、翻訳やリライトまで行なってもらえると便利です。クロスインデックスでは、音声の忠実な書き起こしだけではなく、書き起こした外国語を読みやすく編集し直す「外国語リライトサービス」もあり、目的に応じて利用できます。
英語や他の外国語で話された音声データの書き起こしに対応している東京反訳。対応言語は幅広く、英語以外にも、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語などのヨーロッパ圏の言語にも対応しています。
また、中国語や韓国語、タイ語、インドネシア語、ベトナム語、ヒンディー語をはじめとしたアジア圏の言語、アラビア語やトルコ語、ペルシャ語などの中東やアフリカ圏の言語でもテープ起こしが可能。公式サイトに掲載されていない希少言語であっても、まずは問い合わせてみると良いでしょう。
書き起こしスタッフはネイティブのため、日本語資料を読んで原稿に反映させることはできません。また、話し手がネイティブでない場合は、聴き取り不能箇所が多くなることも考えられますので、事前に相談すると、スムーズに案件を進められるでしょう。
国際的な会議や外国人のスピーチの書き起こしに、20年以上積極的に取り組んでいるテープリライト株式会社では、外国語ネイティブスピーカーをライターとして養成することにも力を入れています。
外国語の音声をそのまま文字に書き起こすだけではなく、和訳にも対応しているので便利です。英語だけではなく、中国語や韓国語なども受け付けているとのことなので、他社で扱っていない少数言語の場合も、まずは相談してみることができます。
ネイティブの会話には、ネイティブの耳でしか聴き取れない微妙なニュアンスや表現が含まれることがあります。そういったケースでは、やはりネイティブに書き起こしてもらうことが一番正確であるため、テープリライト株式会社では外国人スタッフが多く在籍しています。
また、複数言語が混在した音声データにも対応しており、最終的には通訳を含めた言語ごとに原稿に仕上げることもできます。様々なパターンの原稿に仕上げることが可能であるため、目的を伝えて依頼すると良いでしょう。
こちらのページではおすすめ業者の料金やサービスを紹介しています。